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子育て主婦暦11年。とりあえずひと段落。人生まだまだこれから!!・・・と思っているのはアタシだけ?
by kitasan_25
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日本語は難しい

今日は文化の日でお休みなんですね。
家で仕事をしていると、祝日に注意が向かないので突然“明日は休み!”なんて気づいたりします。ちょっとラッキーな気分がする反面、仕事があるので逆に忙しい日になってしまったりします。今日も午後からは仕事です。

最近、お客さん向けの文章を翻訳する事が多くて、正しい敬語の使い方に悩む事があります。
「~れる」「~られる」という表現を使う場合、敬語なのか受け身なのか、実は判断が難しい場合があるんです。(そんな事ばかり考えているから、頭の中でぐちゃぐちゃになっているだけかもしれませんけど。)

マニュアルのように、手順を説明する文章の場合、"実際の動作を素直に表現する順番"に翻訳しているかどうかを大切にしています。英語の場合、「Click OK, before view the next step」という風に(なんか妙な英語ですが)書かれている場合が多いのですが、日本語だと「[OK] をクリックすると、次のステップが表示されます。」となります。この場合の「表示されます」は明らかに「受け身」。自動的に動作が起こる事は、受け身で表現しないと、「人」の操作なのか「機械」の動作なのかがわからなくなる場合があるのです。英語ではあまりその区別は厳密ではないように見えます。無生物主語がごく普通に使われる言語だから、あまり気にならないのかな?

で、お客様に対する文章の場合、これに敬語が加わります。「お客様が選択したオプション」があったとして、「選択されたオプションは・・・」となると、この「された」は受け身なのか、お客様が行った行為なので「された」としているのか?「人」がしたのか、「機械」がしたのか、と言う区別を守れば、「選択したオプション」とするのがすっきりしますが、別の箇所で「○○していただき」「○○しております」なんて表現を使っていると、「選択したオプション」とするとお客様に対して失礼なのかな?なんて考え始めてしまうわけです。

「○○致しております」「○○させていただきます」「○○させていただいております」はてさて、どれがどの程度の敬意を表していて、文章の他の部分との整合性を考えると、どこまで丁寧に書いたら良いのだろう?お客様に第三者(例えば、使用しているプロバイダなど)に何かをしてもらうように頼む場合などは、誰に対して一番敬意を表すべきなんだろ?とか。「ご利用のプロバイダに○○するようご依頼ください」だと、プロバイダに対しては敬意が表せないんだけどいいのかな?

うーむ、日本語は難しい。最近、敬語の理解をしようと勉強しているのですが、文法的な正しさと、耳にした、目で見た感覚の正しさが微妙に違っていたりするので、そこも悩む所なんですね。普段から、丁寧な言葉を自然に使っていれば、こういう時にすらすら~と出てくるんでしょうけれど。特に「れる」「られる」は敬語だけでなく受け身でも使うので、これが複雑に絡み合うとなんとも難しいのです。

この間は、「4週間の間」という表現でハテどうしようかと。4週間という言葉には、すでに「○○の間」という意味が入っています。なので、「4週間の間」は明らかに意味が2重になっています。でも、「4週間」とだけすると、「その間」という意味が十分ではないような気がしてしまうのです。ググってみても、「○日間の間」とかたくさん使われていますので、同じように感じる人は少なくないはず。ただ、新聞記事などではそういう表現は見られないようなのです。英語なら「During 4 weeks」の一言で済むものに、どうしてこんなに悩まないといけないのだろう?

やっぱり日本語は難しい。
by kitasan_25 | 2005-11-03 10:47 | 翻訳の話