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子育て主婦暦11年。とりあえずひと段落。人生まだまだこれから!!・・・と思っているのはアタシだけ?
by kitasan_25
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ゲーム理論

今年のノーベル経済学賞がゲーム理論の研究に決まったとか。ゲーム理論というと、ジョン・ナッシュくらいしか思いつかないのですが、今回の受賞者は、ジョン・ナッシュよりも後の研究のようですね。ゲーム理論の詳しい説明はここが読みやすいと思います。

ゲーム理論の中でも、「囚人のジレンマ」という理論は一般の人でも聞いたことがあるかと思いますが、私はどうもこれが解せません。私なら、この理論の通りに意志決定しないだろうな・・・と思うからです。(実際、この「囚人のジレンマ」の実験では、無視できない程度の例外が発生しているようです。)

この理論、前提となっている人間の行動パターンが、とても“男性的”な気がしてしまいます。男性の学者による理論ですから、仕方ないのかもしれませんが、人口の半数は女性であることを考えると、このパターンの“例外”となっている行動の内容を説明できるんじゃないかな?なんて素人考えながら思います。女性は、常に理論的な行動を取る訳じゃないですからね。それが悪いという訳ではなく、時として自分の利を捨ててでも、利益ではない何か(誇りとか、意地?かな)を重視したりしますよね。

経済学は多少なりとも勉強したので、ちょっとはわかる(つもり)なのですが、こういう“理論”って実際に役立つかどうか?はまた別の話・・・という所がありますよね。(最近は、より実際的な人々の行動を理論化しようという研究が盛んなようですが。)それでも、こういう研究がまったく無いと、すべてを勘で行動するしかなくなってしまって、どうにもおぼつかない。

経済学に限らず、基礎研究というものをしている人達は、世間の認知度はノーベル賞の時くらいしか高まらないんだなぁ。。。と感じます。アメリカにいた時は、周りはみーんな研究者とその家族でしたから、あまり違和感はなかったのですが、日本の一般社会に混じってみると、やっぱり浮いてしまうようです。志が高い、と思ってくれる人は、どう見ても少数で、多くの人達は“お金にもならん事をやって、何の意味があるのか?”と思うようです。アメリカでは、一般の人達も、もう少し暖かい目で見ていてくれたように思うのですが。。。

私自身、ダンナのやっている研究の事はほとんど知らないのですが、彼らの“どんなに貧乏でも、研究は続けたい”という姿勢を見ていると、それほどまでに打ち込める何かに出会えた彼らは幸せなんだろう・・・と思うのです。お金はないけれど、時間的な余裕はあるし、子供達と過ごす時間もたくさんある。単身赴任で家族ばらばら、とか、連日真夜中まで帰ってこない、なんて生活より、実は贅沢なのかもしれない。

ところで、このノーベル賞には、数学賞がないんですね。化学、物理、生物はあるのに、同じ基礎研究の数学がありません。これは、ノーベル賞の創設者であるノーベルさんが、数学者に彼女を取られた事があるから・・・とか言われています。現在、数学の研究をされている方には、非常に気の毒な事と思います。
by kitasan_25 | 2005-10-11 09:05 | 雑感